泊まる場所も当日の夜中にネットで予約するというぎりぎりぶり。
石見銀山付近ということだったんですが、近いといっても
車で一時間くらいかかる、めっちゃ山の中の温泉でした。

江津市の「有福温泉」。
山間の小さな温泉街は、昭和のまま時が止まったような場所で
いい感じに鄙びています。
実は、飛鳥時代から名湯として知られている由緒ある湯治場で
柿本人麻呂も訪れたんだとか。いや、本人から直接聞いたわけではありませんが。
10数軒の温泉宿と民家が山あいに身を寄せ合っているような
小さな集落ですが、公衆浴場は3つもあり、静かな街を歩いていると
どこかから、エコーのかかった話し声が聞こえてきます。
つまり、公衆浴場の窓が、少しあいていて、地元の人のおしゃべりが
響いているというわけです。
いちばん立派な「御前湯」は大正ロマンの香るモダンな建物で、
昭和5年に改築されたそうです。
お湯は源泉掛け流しだそうで、肌がしっとり。
あ風呂場のアーチ型の窓は・・・やはり少し空いています。
前の道から見ようと思えば見えるおおらかさ。


レトロな番台や二階の休憩所も風情がありました。
泊まったのは「竹と茶香の宿 旅館 樋口」。
モダンな和風のたたずまいで、茶香炉がたかれた落ち着く宿でした。
お料理も洗練された味で、満足です。

女性には色浴衣を貸してくれます。
あきらかにこの旅館は起死回生をかけて改装したんだろうな・・。
感じられるモダンぶり。
他は、「千と千尋の神隠し」を思わせる本当に昔ながらの温泉旅館が並んでいます。
タイムスリップしたかのような温泉街。何にもない所でしたが
不思議にもう一度訪れたいような気がします。
変わってほしくいと思うのは、きっと旅人の感傷なのでしょう。
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茶香炉に洗練されたお料理!!
私が夏に石見銀山に行ったとき、宿は日御碕にしたんですが、「有福温泉」に泊まる手もあったか〜と勉強になりました。
ちなみに私も泊まる直前に、宿を予約しました。
予想外といっては失礼だけど、なかなかおいしいお料理でした。ただ、予約段階でグレードアップを頼んだほうがいいかも。
「のどぐろ」食べたかったな。焼き物が「鰆」だったの・・。おいしかったし好きだけど、岡山から島根まで行って鰆食べちゃった。
本を読むのねん。
すてき。
普段は荷物最小でいくんですが、車だったので。江國香織さんの「ホテル カクタス」。図書館で借りたけど、挿絵も最高で欲しくなってしまいました。
「んー。難しかった。。。」
たへさんのブログ読んで、その意味が何となく分かりました。
京都=神社仏閣!
広島=原爆ドーム!厳島神社!
みたいに目に見えて分かるシンボルが無いってことなんですね。
そして、色浴衣を纏ったたへさんのオトナの色香にクラッ…w
そんなうまいことが言えるようになったとは君もすっかり大人だのう・・。
銀山、あんまり意気込んでいく場所ではないけれど味わい深いところよ〜。
そして有福温泉の昭和っぷりはすごい。
リアル三丁目の夕日@山奥って感じ?