2007年10月15日

パンズラビリンス

 すばらしい映画だと思います。
 恐ろしくも美しい映像。
 主人公の少女の演技も自然でひきこまれました。

 フランコ独裁政権下、少女オフェリアは、母親の再婚相手の軍人の
もとにやってくる。臨月の母の体調は悪く、冷徹な軍人である新しい義父は間もなく生まれる我が子にしか興味がない・・。
 つらい日々の中、いつしか少女だけに幻想の世界の扉が開かれて・・。

 というとナルニア国物語みたいなんですが、そんな生やさしい物語ではありませんでした。(ナルニアはもちろんすばらしいですし大好きですが、話の種類が全く違う)

 ここからは映画のラストがわかるので、これから観る方は
 ご注意くださいね。ラストを知ってても
 価値の下がる映画ではありませんが、やはり新鮮な気持ちで・・。


 現実と幻想が縦糸と横糸のようになって、一つの物語をつくりあげているんですが、幻想の世界も甘いものではなく、ほとんど悪夢。
 それでもその幻想にすがろうとする少女の孤独で不安な心が
痛いほど伝わってきます。

 ラストは、あまりにも辛くて涙もでません。
 少女が最期に浮かべる静かなほほえみが哀しすぎます。

 R12指定がついていたと思いますが、確かに子供には
ここまでつらい気持ちになる映画をみせる必要はないと思います。
 逆にいえば、大人はみるべき映画です。

 子供は、やはり大人の都合にはあらがえない。
だからこそ大人には子供を哀しい目にあわせないようにする責任が
あるな、と見終わってしばらく落ち込んでから改めて思いました。

 決して説教臭くはなく、みごたえのある作品です。

 今も世界中で、大人の都合で命のやりとりをされる子供達が
たくさんいる。だから
せめてスクリーンの中では幸せになってほしかった。
 というのは、それこそ甘ったるいファンタジーだとわかっては
いるんですが・・。
posted by たへ at 23:24| Comment(4) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
たへさんのレビューに惹かれて調べたら、滋賀ではやってなかった…
観たいです〜
「ラストがあまりに辛くて涙も出ない」って、
この言葉がぐっときました。
京都まで行こうかな…
Posted by まさみ at 2007年10月16日 18:16
>まさみちゃん
 おすすめですが、観た後楽しい気持ちにはなれないから、日のあるうちに観たほうはいいかも。
映画館でて暗いと落ち込む・・。
 京都近くていいなあ。モリミーツアー、いきたい。下見しといて下さいな~~.
Posted by たへ at 2007年10月17日 15:22
今日、久しぶりにタヘさんの、は・じ・け・た、お声がラジオから流れてうれしゅうてコメいたします。JO●O童話が、ちょっとお下品?になり残念ですが・・。寒くなります、お風邪などひかぬよう、お体に気をつけて。
Posted by 銭形ハイジ at 2007年10月21日 22:34
>銭形ハイジサマ
 コメントありがとうございます。
 私も久しぶりの生放送でとってもうれしかったです。番組でしゃべってる夢をみるほどの禁断症状だったので。ちょっとしゃべりすぎたかなぁ。童話も番組企画がかわってしまって残念です。
 またニュース以外でもお耳にかかれる事を楽しみにしています。
Posted by たへ at 2007年10月23日 12:38
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/60853729

この記事へのトラックバック